今晩和、けんこーです。
愈々寝苦しく成って參りましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
手前は目眩が致します。
ぐーるぐる。
あと、お腹の調子がイマイチであります。
ごーろごろ。
最近はペンを持つ氣力が無い代わりに、本をぽつぽつと読んで居ります。
夏はミステリの季節なので。
追記で忘れないようにメモをばぺたり。
ミステリなのに盛大に?ネタバレして居りますし、且つ好き勝手書き散らして居ります故、閲覧注意で何卒です。
話題:最近読んだ本
こんな硬派な見た目と名前なのに、低アルコール飲料だったなんて……。
騙された感が半端無い。
と、愚痴から始まりましたが、最近読んだミステリです。
・折原一「クラスルーム」
云わずと知れた叙述ミステリの名手、折原先生です。
手前は本格馬鹿なので、他ジャンル(ミステリではありますが)はほぼ手を付けないのですが、折原作品は別。
そんな絶対的信頼を置いている作家さんなのですが……こちらはイマイチでした。
叙述トリックでも何でも無かったなー、と云うのが一番です。
折原作品の魅力はねちっこい迄に張られたどんでん返しだと思うのですが、こちらにはそれが殆ど無し。
偏執的な世界観も無く、非常にライトでした。
掲載だか出版元だかが子供向け?らしいのでその所為かな、とも思いますが。
と、云うか思いたい。
先生の腕が鈍ったなんて思いたくない……。
オチも込みで、何と無く赤川次郎作品を思い出しました。
ちょっとモヤッとするタイプの赤川次郎作品。
(※けんこーさんは物心ついた時から絵本の代わりに赤川次郎作品で育って居るので、アンチ赤川次郎では御座いませぬ)
・綾辻行人「時計館の殺人(上・下)」
上記もやもやを携えて、久し振りの綾辻作品へ。
冒頭からワクワクしました。
「かーっ!五臓六腑に染み渡るゥー!」な心境の、新本格の世界です。
人形館がイマイチだった記憶が有るので躊躇って居たのですが、物凄く楽しめました。
だってもう、人が死ぬ死ぬ!みんな死ぬ!!
矢張りミステリはバンバン人が死ぬタイプが好きです。
謎解きに滾って居りましたが、肝心な密室トリックは装置系だったので投げ出しました。
それ以外の謎に関しても、無精過ぎて日付系も調べない為、精度はガタガタなけんこークオリティー←
アウトラインだけ当てて満足しました(笑)。
難易度は低めながら、読み応えが有ったので個人的には満足した作品です。
・綾辻行人「黒猫館の殺人」
時計館で燃料補充出來たので、引き続き館シリーズ。
時計館レベルの高まりを期待したのですが、こちらは余り人が死にませんでした、残念。
肝心の「黒猫館の所在」に全く興味が持てず、さらーっと読み進めてしまいました。
大昔に「ケイゾク」と云うドラマを観て以降ずっと、シンメトリーな形や名前をチェックする癖がついて居りまして。
その所為で作中油絵に書かれた「AMO」のサインに引っ掛かり、試してみたら正体があっさり分かってしまったんです。
時計館と云い「先生!サービスし過ぎ!ヒント出し過ぎ!」な描写も多く、難易度は低め。
館の所在地については皆目見当もつきませんでしたが、そもそも興味が無かったので判明しても感動が無かったことも残念(自分が)。
今は有栖川先生の新作を読み始めるところです。
なんやかんや書きましたが、矢張り手前は本格(新本格)ミステリが大好きです(結論)。