拍手ぱちぱち、有難う御座います!
暑さに折れそうな心身に染み渡ります……。
暑さも湿度も襲來しております故、優しい皆さまは呉々も御自愛ください。
御縁が有ったら又、是非。
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暑さと貧困と映画館怖い病を併発した為、久し振りにDVDを借りました。
「チョコレートドーナツ」も借りようかと悩みましたが、1週間で消費する自信が無かった為、2枚で。
追記にてライトな映画メモを熟々と……。
ネタバレや個人の感想がお嫌いな方はご注意ください。
ではでは。
話題:映画感想
映画館で見損ねた「ペコロスの母に会いに行く」です。
認知症の母親との関係や介護のお話なので、テェマ的には全く惹かれませぬ←
が、予告のほんわかした雰囲氣やほんわかした役者陣、妙に惹かれるタイトルと「実話漫画」であること等々……
幾つか要素が重なって、氣に成って居たんです。
観終わった直後の率直な感想としては
「緩そうと思っては居たが、予想以上に緩かった」
でしょうか。
ゆる〜いテンポにゆる〜い場面展開、ゆる〜い役者陣。
現代の映画とは思えない、レトロな画面にレトロな登場人物……ゆるゆるです(笑)。
そう、テェマと反して只菅にゆるゆるしたテンポで進む映画でした。
介護の過酷さや哀しみも、ゆるくゆるく乗り越え……
乗り越えては居ないですね、波に乗ってる感じです。
「こんな甘くないだろ!」と思える物語を嫌みなく綴れるのは、偏に登場人物が皆、優しくてゆるいから。
主人公の岩松さんのフォルムからしてもう……ゆるゆるです、しかも中身もダメ人間レベルでちゃらんぽらん。
本当に本(今作の原作)が売れて良かったね……!!
その現実が無ければそわそわして氣が氣じゃない。
そう云うレベルのちゃらんぽらんです(真顔)。
息子が天使に育ったのは奇跡だよ……。
長崎の街並みの想像以上の坂の多さに吃驚しつつ、
昭和的な絵面は世代関係なく「懐かしい」氣持ちに成りそうだな、と感じたり。
後半は「現在=ペコロス視点の母」と「過去=痴呆の母の思い出の世界」の転換で進みますが、忙しさはありませぬ。
あくまでゆるゆる。
決して穏やかで幸せとは云い切れない母の過去ですが、押し付けがましい感情表現等も一切ありませぬ。
故にゆるゆる。
個人的には「演技が好きな方や演技に携わる方には是非観て頂きたい」と感じました。
本当に素晴らしいです。
89歳初主演の赤木さん、本ッ当ーォに素晴らしいです。
勿論岩松さんや他の演者も素晴らしいので、「演技をみる」と云う意味では圧倒的。
思い出されるシーンや映像は勿論あるのですが、
寝る直前まで「演技」がフラッシュバックし続けた作品は今までありませぬ。
只菅ゆるゆる進むライトな作品ですが、余りに強力な演者陣は一見の価値ありです。
蛇足ですが、原田知世さんと妹さん?との共演でも一部話題だったようです。
貴和子さん(若かりし母役)は初見だったのですが、何故か時々バービーさん(フォーリンラブ)に見えてしまい、本当にすみません。
酒に飲まれて暴れる、神経症持ち旦那が加瀬亮さんだったので
「いや、バービーなら加瀬亮に勝てる……勝てる!!」
とか思っていてすみません←
あ、「ペコロス」とは小さい玉葱のことだそうです。
可愛い響きですね、ペコロスって。
おしまい!