HERE TODAY DIARY Season2

　今日は仮設住宅を幾つかお邪魔したり、キャンドルナイトにも参加してきた。あの日と同じく小雪が舞い、寒い金曜日だった。あの震災から五年。まだまだ昨日のことのように覚えている。

　あの頃、今も頭から離れない光景の一つに、三週間後ぐらいからガソリンが手に入るようになって、幾つかの避難所にお邪魔したとき、中学生ぐらいの子どもたちは水汲みや支援物資の仕分けをしたり、小さい子を飽きさせないように子守りをする光景をたくさん見かけた。ご両親や周りの大人たちが歯を食いしばっている姿に、子どもたちもなにかしなきゃと思ったのだろう。子どもたちも学校に行けず、教科書も持たず避難してきたのがほとんどだったので、お手伝いするしかなかったのかもしれない。
　あの避難所の光景を思い出す度にバラエティー番組のタレントが座ってだらだらと下らない話をするのが嫌になって、バラエティーはほとんど観なくなった。(お笑い番組も本当はたくさんやるべきなんだけど、素人の、ちょっと面白い人なんじゃないかと思うほど質が落ちて残念)
　そして子どもたちをめぐる事件が目立ってきて虚しくなる。あの避難所の子どもたちの姿は被災地以外でもテレビで観る機会はあったはず。被災地の子どもたちの環境は良くないのに、大人たちを思い率先と働いていた姿に感動しなかったのだろうか。守ってあげたいと心を揺すぶられたりはしなかったのだろうか。
　被災地では子どもたちは宝物。復興の担い手を育てるとして福島では高校もできたが、大人ももっと頑張ってバトンを渡せるようにせねばならない。
　思うことは語り尽くせない。まだまだ整理がつかないこともある。そんな五年目。






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