虫の声がする。夜も昼も。日中の蝉の声がより一層大きくなってきた。猛暑日が続いて、私の弱った体もヘトヘト。夏はまだまだ続く。

 久しぶりに仮設住宅の様子を見てきた。二度目の夏は、軒下に緑のカーテンをして朝顔が咲いていた。エアコンの故障が相次ぎ、修理中のお宅もたくさんあった。一時帰宅で持ってきた車で、中通りをドライブしているというご家族も…。
 浜通りからいらした人たちは先の見えない避難生活。退屈で慣れない毎日を一生懸命耐えている。浜通りは依然として復興が遅れ、津波の爪痕もそのまま。原発周辺の住民たちはちりじりになってしまった。
 津波があった場所以外は美しい自然が広がっている。手入れの届かない畑は荒れ果て、飼い主の帰りを待っているペットや家畜は野生化してしまった。
 生きていることだけでも有りがたいが、日常を奪われた人たちの苦しみや悲しみは、私たちが想像する以上の悲劇である。その方たちに継続的に心を寄せていくことが大切だと思っている。






たくさんの拍手ありがとうございました
らいちはいつでも自然体です(笑)