ずっと何日も熱が上がったり下がったりで何だか頭痛もしている。ホルモンの調子が今ひとつなんだな。眠ってばっかり。

　そろそろ雪下キャベツが美味しい季節。遅く育てたキャベツが雪の毛布の下で眠っているのを掘り起こして食べると、甘みが強いキャベツになる。会津地方など豪雪地帯では雪下キャベツにして食べる習慣があり、食料が少ない冬の保存食の一つになっている。わが家にもあるはず。姉たちがそろそろ掘り起こす頃だろう。

　この冬は例年よりも寒さが厳しいが、水道管や(この間わが家にもあったように)給湯器が凍る現象が相次いでいるようだ。東北で水道管が凍るのは余程のこと。それは東日本大震災以来の水の災難だ。この時ほど蛇口から捻って水が出る有り難さ、お湯が出る贅沢さに感謝しない時はない。
　わが家は井戸水で井戸が涸れない限り困らないが、父が掘った井戸は何故か涸れないジンクスがある。井戸を掘る時もだいたい６メートルぐらい掘り進めると必ず湧いてきた。父の井戸掘りは天才的な才能だったと思う。
　父の七十九年の生涯でたくさん掘ったと思うが、未だにどこも現役なはず。しかも水の味が美味しくてミネラルウォーターよりもずっといい。真夏の暑い日は、冷たい井戸水とその井戸水で作った氷を飲み干すのがいちばん。お風呂もお湯が肌にしっとりして馴染む。たまに他所のお風呂に入るとき、カルキ臭さが気になってしまうほど。だから、井戸水は大切に使うようにしている。









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