昨日から雨が降っていて寒さも一段と強くなった。私は微熱が続き、やたら喉が渇く。一時は風邪気味だったが、たくさん寝たら良くなった。

 この頃、寝る前にNHKオンデマンドでドラマ『坂の上の雲』を見るのが楽しみになった。リアルタイムで観て、録画しとけば良かったと思っていた…いや、録画していたかもしれない、DVDの山の中にあるかもしれないが、久しぶりに見だした。私の大好きなドラマの一つである。

 オープニングの渡辺謙さんのナレーションからして素晴らしい。「誠に小さな国が開化期を迎えようとしている」で始まり、明治の新しい時代の到来とともに得体もしれぬ未知への好奇心と、何かが動き出す予感で高揚していく感じが堪らなくなる語り口。この興奮に近い高揚感は令和を迎えた今と重なって見えて仕方ない。時代が動き出す瞬間を私たちは今年、たくさん見てきた。年号が変わるという独自の文化があるこの国だけの出来事。
 明治を生きた秋山真之は日露戦争においてバルチック艦隊を撃破し、その親友であり俳人で名を馳せた正岡子規。ドラマの内容は言わずもがなである。
 二話から出てくるのちの海軍中佐・広瀬武夫は『いだてん』でもお馴染みの嘉納治五郎先生のお弟子さんなんだよね。今更ながらそれに感動している。嘉納先生のお弟子さんはみんな立派な方ばかり。
 ナレーションの心地良さに浸りつつ、これから毎日ちびちび観ていきたい。暗記するほど好きなフレーズを胸に。

登っていく坂の上の青い天に
もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて坂を登っていくだろう。











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