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『恋のつむじ風』(1969年)

 久しぶりに映画レビューを。先日、チャンネルNECOの『日活名画座』で『恋のつむじ風』が放送されたのである。デビュー三作目の沖雅也さんが観れた!非常に可愛い作品。

 純情な松山アカネ(松原智恵子)は親友アオイ(太田雅子時代の梶芽衣子)の仕組んだ芝居にまんまと引っかかって、一ノ瀬俊平(杉良太郎)との結婚式から逃げた。北海道から上京し、アオイとミドリ(長谷川照子)のアパートでの生活をはじめることに。喫茶店「街角」で働くことになったアカネ。ミドリの紹介でプレイボーイの安彦(川口恒)と知り合いデートに誘われる。一方、わけもわからず花嫁に逃げられた俊平は先輩の女子高教師後藤(新田昌玄)を頼って上京し、アカネを探していた。

 沖様はミドリのボーイフレンド役。最初のシーンはクラブで内田裕也とフラワーズの演奏にゴーゴーダンスをしてるところからなんですが、沖様の可愛いこと!前年、十五歳なのに十八歳と偽り『ある少女の純潔』で映画デビューしたばかりで初々しい感じ。

 部屋で沖様演じる高志とミドリがキスしているところに松原智恵子さんが帰宅して来て、純情な松原さんが気まずいというシーンがあったり、たくさんの女性に囲まれてブリーフ一枚で絵画のモデルをやっているシーンもあります(笑)。とにかく可愛いのひとことに尽きます。

 この『恋のつむじ風』は日活のラブコメの、おそらくいちばん最後の作品。フランスのヌーベルヴァーグ作品やブリジット・バルドーが出てきそうなこの作品。この後70年代に入ると日活はにっかつと改めロマンポルノに力を入れていく。
 初めて動いているのを見たけど内田裕也とフラワーズの演奏がフランク・ザッパや初期のピンク・フロイドみたいで格好良かった。内田さんの「シャケなベイベー」をシャウトされてるのを初めて観た(笑)。それから、当時のヒット曲いしだあゆみさんの『ブルーライト・ヨコハマ』やキングストーンズの『グッドナイトベイビー』の歌っているシーンも。キングストーンズのメインボーカルの人がサングラスをしてなくてみんな若かった!両親が観ていた懐メロ番組で私が唯一好きだったのが『グッドナイトベイビー』だった。本当にソウルフルで格好いい。
 それから、女の子たちが暮らす部屋がおしゃれだった。ビニールのイスって昔もあったのか。松原さんたちの衣裳も古臭くなくて、今見ても可愛いらしくていい。(私はモッズなので、ライブに行くときは同じようなファッションで行ったりする)。

 ここでちょっと豆知識(沖知識?)!沖様がデビューする直前のモデル時代は『大木旭』と名乗っていたらしい。というのも家出少年だったため名前を隠すためだった。『大木』はお姉さんが嫁いだ先の苗字、『旭』は小林旭に似てると言われたからなんだって。本名の『楠城児』の方がずっと素敵だ。画数を見ると日活から俳優デビューした芸名『沖雅也』より遥かに長生きできちゃうお名前。
 お姉さんの息子さんは夏休みの度に沖様のところへ泊まりに来て、撮影も毎日見学に来ていた。ちらっとバラエティーで拝見したことがあるけど多分、私より少し年上ぐらいだろう。沖様亡き後、週刊誌が少年が愛人だったとか書かれたが、この少年は実の甥っ子さんであるから失礼な話である。おもちゃとかいっぱい買ってもらったんだろうなあ。叔父が沖雅也さんとは羨ましい!!
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誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
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