HERE TODAY DIARY Season2

　少しだけ日がのびてきている。この頃、沈む夕日が綺麗で感動している。今日も夕日を見ていたら、どこから来たのか白鳥が飛んできて、我が家の池で羽を休めていた。鷺が来ることはあるが白鳥は珍しい。そういえば、母の葬儀の時も池に白鳥が来ていたな。長い旅のなかで、偶然にも我が家に辿り着いてきてくれてありがとうと言いたい。長居していたら、パンでもあげられたのにな。

　NHKのドラマは佳作が続いてる。昨日から始まった『とんび』も良いが、先週からBSプレミアムで始まった『開拓者たち』は、お隣の那須町の人たちがモデルのドラマ。満州で開拓に行ったあと、引き揚げで那須町で再び開拓していった人たち。我が家の古い知人たちがその人たちだった。父もまた開拓者だったので、とても興味深い。

　私の父は小学校を出たあと、わずか12歳で独立して軍馬の飯場で働いた。軍馬とは軍の偉い人が乗る馬を育てる場所。終戦を迎えると軍馬はなくなり、その場所はそこで働いていた希望者に土地を譲り開拓地になった。父は大人に混じって荒れた山を切り開き、今住んでいる地区を開拓していた。最初に住んだ家は馬小屋と寝床しかない、小さな小屋だったと父から聞いている。私の勝手なイメージは『ペリーヌ物語』の川沿いの小屋みたいだったのではと思う(笑)。70年前の話である。
　何もないところから、一から土地を切り開いたのは血の滲む思いだっただろう。今の被災地も同じ。何もないところから始まるのだ。昔の人たちがそうして開拓し、日本を復興させ高度成長期を成し遂げたのだから、我々だって出来ないはずがない。きっとなんとかなるよ！



　高校サッカーで尚志高校は決勝を前にして破れたが、イレブンが福島に戻って凱旋したニュースが伝えられた。応援席で泣きながら『I love you & I need you ふくしま』を歌っていた人たちも、本当にお疲れさまであった。「福島に元気を与えたくて必死だった」という選手たち、本当によくやったよ！あなたたちは福島の誇りです。

『I love you & I need you ふくしま』（尚志高校Ver.)
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