フランスの作家アンドレ・モーロアはかつて、「優しい言葉で説得できない人は、いかつい言葉でも説得できない」と言った。今、私の兄弟間では様々な問題に直面している。詳しくは言えないけれど、父が亡くなってから、みんなで助け合って生きていこうとそれぞれが分担して役割を果たそうとした矢先で、衝突が絶えなくなってしまったのである。
私は母の世話と家事で朝から晩まで忙しくなり、体の不調まで出てきて限界を超えて頑張ってきたつもりでいる。それを見ていた姉たちが、毎日少しずつ分担して手伝いに来てくれているのだが、次兄は私たちに感謝するでもなく、余計なことをみんなにねちねち言うようになってきたのである。もっとも元々次兄は、助け合う気持ちや手伝おうという気持ちもなく行動力も皆無な人なので、緊急を要するときに迅速に動いてくれない。父がいなくなり、それが表面化されたことでギクシャクし始めたというわけだ。
私もそれには我慢できず、ちゃんとやってほしいと説得したのだが、次兄ときたら何故か逆ギレしてしまったのだ。それに頭にきた私は「もう限界!家を出るから
」と、荷物をまとめ家を飛び出した次第。
さて、勢いで家を出たのは良いのだがどこへ行けばいいか散々悩んだ(笑)そして雨の夜に車を走らせ辿り着いたのがハル姉の家だった。ハル姉夫婦や子どもたちも私の状況もわかっていたので、「好きなだけいてくれて構わないよ!」と歓迎してくれた。実はハル姉こそ、次兄のとばっちりをまともに受けた張本人!私はハル姉を傷つけた次兄に腹が立ち、家を出た。無論、それのみならず日頃の不満はたくさんあったのだが…。
一晩泊まって頭から離れなかったのが、置いていった母のことだった。母は私がいなくなってパニックになっているとみんなから聞いていたので、私は母のために帰ろうと決心して帰宅した。家に帰って早々に次兄はまた蒸し返す言動を繰り返してガッカリしたが、「メアリが家出した
」と姉たちに涙ながらに電話していたチィ姉は元気を取り戻してくれたし、毎日辛いけどみんなのためにも頑張らなくちゃと思った。
他にも重大な問題があり、頭を抱えることがある。こんなとき父がいてくれてたら、すべてが解決に向かったのに…。これから我が家はどうなるのかわからない。何とか丸く治まるようにしなくちゃね。疲れた。本当に疲れた。
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