HERE TODAY DIARY Season2

　日に日に風が冷たくなっている。今年は冬になるのも早いかもしれない。

　最近『赤毛のアン』を読み返しているんだけど、毎回マシューのアンへの温かな愛に胸が熱くなる。天涯孤独のアンがグリーンゲイブルスの一員になってからの数々のエピソードと成長は、私たちに重なる部分がたくさんありますな。マリラとマシューに恩返しをするかのように、アンが立派な大人になる姿がまた良い。そしてギルバートとの運命の恋。
　木々が彩る季節が訪れるとグリーンゲイブルスを思い出し、読み返したくなるのはなぜなんだろう。


　やっと沖様に夢でお会いした記事をアップした。長いから携帯の方は重くて開けないかもしれない。
　今回もたくさん貴重なお話をうかがうことができた。確執があったとされる実のお父様と一緒にいらしたこと、坂口さんもお会いできたしすごい体験だった。

　あの世には私だけではなく、生きている人なら誰でも行っている。ただ、目覚まし時計の音で忘れてしまうだけなのだ。
　あの世の世界からみんなこの世に送り出されているので、心のふるさとなのだ。また会えるみたいだから楽しみに待ちたい。








たくさんの拍手ありがとうございました！
>>アキさん
冬は暖かく、夏は暑いのですよ(笑)

>>魚座B型・1979年生まれさん
やっとアップしました。どうぞご覧あれ！

　お待たせしました！(『俺天』風に「待ちました！」って言って言って！！)

　久しぶりに沖雅也さんからお招きがあり、お邪魔してきた。また長くなりそうなのだがご了承下さいまし。

　私は沖様のお庭にいる。相変わらず芝生を囲むようにバラが綺麗に咲いていていい匂い。木製の大きなテーブルとイスのところにいると、仕切りが開放されたリビングから沖様が歩いていらして「ああ、○○ちゃん！来たね」とこちらに。ブルーのクレリックシャツを着ていて、やはり胸元のボタンは三つぐらい開けている。以下、会話。

私「キャプテン、お久しぶりです！またまたお招きありがとうございます」
沖「やあ！来てくれてありがとう。うちの中入らないか？」
と案内してくださった。向こうの世界では私の手足の障害はなく、スムーズに歩けるんですわよ！
沖「ここが我が家だ！今日はな、親父と(坂口)良子がきてるんだ。紹介するよ。この子がさっき言った○○ちゃんだ」
沖様の実のお父様と坂口さんが立ってご挨拶してくださった。
実のお父様は眼鏡を掛けていて、昔の俳優みたいなお顔の紳士。上質なスーツを着ている。
坂口さんは花柄のワンピースを着ていて、ご存命の時より若々しい。沖様に気をつかって「何かお出しする？」と沖様に相談して、沖様は「うん。アレがいいんじゃないか？」と言うと「はい、わかったわ」と坂口さん。
私「初めまして！私なんかお邪魔じゃないんですか？せっかくの団欒なのに」
坂口「(レモネードを私と沖様に出しながら)いいのよ！ゆっくりしていってくださいね」
お父様「どうぞどうぞ！せがれの話相手をしてやってください」
私「ありがとうございます！」
沖「うん。いいんだ。親父たちは用事があるんだよ。なっ？」
坂口「そうなの。機会があったらまた会いましょうね！」
お父様と坂口さんは出ていかれた。沖様と坂口さんは目でアイコンタクトをしていて夫婦みたいだった。
リビングはフランスのお金持ちの部屋みたいな感じで、粧飾が美しい家具やルノワールの絵やロートレックの絵が金縁の額に飾られていた。広さは２０畳以上あったかな。暖炉のそばに大きなソファーが向かい合わせにあり、私が入ってきたところには高級感漂うダイニングセット。テーブルには美しいアールデコの花瓶があり、ガーベラがたくさん飾られてあった。

沖様と私は向かい合いにダイニングテーブルに座っている。
私「キャプテン、私、ガー
ベラ大好きなんです。綺麗ですね」
沖「俺も好きだな。良子が摘んできてくれたんだ」
私「坂口さん、キャプテンの奥様みたいですね！」
沖「ははっ(笑)」
私「照れてますね！お幸せそうで(笑)」
沖「まあな(笑)」
照れながら煙草に火をつける。ちなみに煙草は昔のデザインのLARK。
私「この間おっしゃってらした映画は完成なさったんですか？」
沖「うん。公開したよ！おかげさまでヒットしてるよ」
私「よかったですね！私も観たいなあ」
沖「ありがとう！○○ちゃんはまだこっちの住民じゃないから観れないよ(笑)」
私「残念！(笑)」
沖「いずれは観れるさ」
私「それは楽しみです！キャプテン、前にお話したインターネットの私の日記にキャプテンのファンの方にメッセージやご質問を預かってきているんですが、聞いてくださいますか？」
沖「おっ、いいよ！」
私「ありがとうございます！ではまずはご質問から。」
沖「うん。」
私「亡くなられてから、お盆はどこに帰られるんですか？」
沖「日景家にまず行ってから、その日のうちに妹の家でご馳走を供えてくれるから妹の家で二日ぐらいいるだろ、それからは昔の女のとこに行ったり(笑)、別府の楠家の親戚で俺が見えるやつがいるから最終日までゆっくりしていったりしてるよ」
私「そうなんですか！日景氏のところではご馳走とか出ないんですか？」
沖「その時によって何もないね。オヤジ(養父の日景氏)はアレだから…(手錠するジェスチャー)」
そうか、ということはまだ刑務所？日景氏は麻薬で実刑を受けている。
私「あーそうなんですね。日景家ではきちんと迎えてくださらない？」
沖「うーん。そうだな。俺もあんまり帰りたいとも思わないしな。妹の家ではお経唱えてくれたりするし、俺が好きなの供えてくれるからな。わかるだろ？(笑)」
つまり日景家は嫌だってことみたい(笑)。
私「はい！(苦笑)では次のご質問！『俺たちは天使だ！』でキツかったシーンは何ですか？」
沖「天使？何が大変って、スタジオが暑かったことだな。あそこは冷房無くてな。みんな汗だくだった。俺と多岐川裕美ちゃんは自前で衣装用意してたんだが、同じ服を何着かパリから送ってもらってたよ。隣のスタジオは冷房あって裕次郎さんが撮影してて羨ましかったぁ(笑)」
私「あー『俺天』が発売されて特典映像で多岐川さんが同じことおっしゃってました！キャプテン、大きな氷を差し入れしてたんですよね？ドラマの中でも出てきましたね(笑)」
沖「そうそう！とにかく暑いからロケしようって小川英先生(原案者で脚本担当の偉い人)に言ってさ(笑)熱海や伊豆に行ったり、山の中にあるようなところで撮ったりしたよ」
私「なるほど！結果的にアクションが豪快になって良かったですね」
沖「そうだね。男ばっかり外に行って、裕美ちゃんは大変だっただろうな。女の子だし」
私「本当に楽しいドラマ。私、毎日観ても飽きませんよ！」
沖「メルシー！(笑)」
長い脚を組み直しながら、気取ったポーズをする沖様。さすがはキザニマ！(笑)
私「ご質問続きます。キャプテンは日舞なさったりしてましたよね？流派は？」
沖「かじる程度だよ。正統派の若柳流。知り合いの紹介でね」
私「そうなんですね。でも時代劇でも日舞とか役に立っていらっしゃったんじゃないですか？」
沖「そうだね。長唄や三味線とかもいきたね」
私「『新・江戸の旋風』の小唄、上手くてシビレましたよ！(笑)」
沖「あー(笑)あれはアドリブで適当にやったら、沖ちゃんいいよってそのまま使われちゃったんだよ(笑)立花は遊び人だからな、そのくらいやると思ってな(笑)」
私「立花さん、大好きですよ！キャプテンも楽しそうだもん(笑)お役者小僧の回、すごく格好いいですね！」
沖「クライマックスのアレな！(笑)何人一人で斬ったかな」
私「まさに若様って感じ。素早い殺陣で格好いいですよ」
沖「あっ、メルシーボクッ！(笑)」

終始笑顔の沖様。とてもご機嫌が良いみたい。この後はしばらく皆様から預かっていたメッセージをお伝えした。

沖「有難いね。死んでもこんなにファンがいてくれてさ。若い子までいるしさ。みんなにありがとうって伝えてくれ！」
私「はい、お伝えします。キャプテンは今でもスターなんですから。映像は新しくなくても沖雅也さんは生きています」
沖「○○ちゃんのおかげで、俺の気持ちがみんなに届いた気がして、本当に有難いよ！ありがとうな」
私「いえいえ。」
沖「そろそろ時間だな。また来てくれるか？」
私「はい、もちろんです！キャプテンが呼んでくださるかぎり、いつでも参ります。あの、最後に私から質問いいでしょうか？」
沖「ん、なんだ？」
私「今日、実のお父様がいらしてたじゃないですか？お父様と仲良くしてるのですか？楠姓に戻したいなあって思ったことはあったのですか？」
少し沈黙する沖様。
沖「あーなるほどな。実の親父といろいろあったからな。いや、今は昔のことは何とも思ってないよ。親父が死んでから全て水に流した。楠に戻りたいとは日景の親父の養子になってから、わりと早くに思ってた。ただ、世話になってる手前言えなかった」
私「そうだったんですか。でもお父様と一緒にいれて良いですね。坂口さんもいらっしゃるし！(笑)」
沖「うん。幸せな男だよ、俺は！また話そう。来てくれてありがとう！」
私「キャプテン、またお会い出来る日を楽しみにしています！ありがとうございました」

　こんな感じだった。今回もたくさんお話してくださった。心残りは『蒲田行進曲』のお話をうかがうのを忘れていたこと。また会えるみたいだから、次回お尋ねしてみたい。