HERE TODAY DIARY Season2

　早く寝なくちゃと思いきや、ニューヨーク在住の友だちから電話が来てしまい、こんな時間。彼女とはもう十七年会っていないが、電話とメール、時々手紙で繋がっている。
　出会ったのは上り線の新幹線。私の指定席を彼女が間違えて座ってしまい、お互いの座席を隣り合わせで座った。片道一時間ちょっとの間にお互いの半生を話したのが縁だ。
　お互い恵まれた環境で育ったのに、子ども時代は不遇の学校生活。その中で趣味で生きがいのような、のちのちの仕事への足掛かりになるようなものを見出す。私は書くことで、彼女は造形的なデザイン。家に帰ると粘土で見たこともないものを作ったり、抽象的な絵を描いていたという。美大に受験したものの落ちて、単身渡米。自己流のデザインが評価されパトロンが早くについたのだというから天才だ。私にたくさんの刺激を与えてくれて、イマジネーションの翼を広げてくれた。
　私たちは、いつかコラボレーションしたいねって話になる。彼女が絵を描き、その絵に私が詩を書く。出来たら日本にはなかなかない形で作りたいねって。お互いなかなか会うこともままならず、忙しくて難しいから実現させるには相当無理しないといけない。でも面白そうだ。








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