HERE TODAY DIARY Season2

　世の中の人たちは今日から仕事初めが多いみたいで、夕方、義兄や姪らがお焼香にゾロゾロと寄ってくれた。あの年末年始のあとで疲れが取れない中、みんなご苦労様でした！いや、明日も寄るって？(笑)

　私はといえば、昨年六月に92歳で亡くなったターシャ・テューダーさん(絵本作家・ガーデナー)の本を読みながら、のんびりとした時間を過ごした。
　彼女が遺したアメリカ・バーモント州の美しい邸や庭・コーギーコテージは今、お孫さん夫婦が彼女の指導を受け継ぎ、手入れをしているらしい。チューリップの美しい花を咲かせるために、ターシャさん自身が12年土を耕した甲斐があり昨年は見事に咲き誇ったという。
「多くの人が世の中を憂えているけど実は美しいものがいっぱいあるのよ。それを楽しまないなんてばかげてるわ。私は精一杯楽しんでいるの、一瞬一瞬を！」
　そう語るターシャ・テューダーさんの生き方が素晴らしいと感じるのは、その時その時を精一杯生きて自分自身で楽しさを演出出来てたからに他ならない。私なんかは、何か幸福が訪れることをただひたすら待つだけで、行動を起こすまでが遅い。過去の恋愛がそれだった(苦笑)。今思えば、恋愛で悩んだり苦しんだことは贅沢なことだったと思う。それ以上に大切なことに気づかなきゃならないことや、悩むことは五万とあったはずなのに！(笑)
「私は冬が大好き。もし、雪がなかったらどうなると思う？降り積もった雪は、土が凍るのを防いで植物を守る大切なものなのよ。こうやって何百も球根を植えるの。春咲く花を楽しみに。最近の人は待つことが嫌いよね。でも庭園作りには待つことが大切なの。待つことが苦痛でなくなれば、人生うまくいくようになるのよ。ちょっと辛抱していれば大抵のことは解決するし、焦らないことね」
　私も年老いたとき、若い人にそんな風にさらりと言える人になりたい。…無理かな(笑)