窓の外はまた大雪である。日中も気温が上がらず、外はカチンコチンに凍っていた。とにもかくにも、ものすごい寒さなので私は家から一歩も出ていない
。春は遥か遠くな気がする。
やっと部屋で音楽を聴く元気が出てきて、先日私には珍しく平原綾香のベスト盤を購入した。彼女の『ジュピター』や『明日』を何度となく耳にしては、その伸びやかな歌声と最近の音楽にはない壮大な何かを感じていた。私が好きなビリー・ホリディに通じるものがあったからかもしれない。購入してからというもの、毎晩寝る前にかけていたが、チィ姉に貸したところ、夫婦で気に入ったらしく戻ってこなくなった(笑)。
これだけ音楽が多様化したおかげで、これだっ!という出会いがなくなってしまったように思う。昔のジャケ買いのような感動と興奮が今は全くなくなってしまったのは淋しいことですな。
ご近所の女性の訃報があった。二年前に突然の病で倒れて、一時は植物人間状態だったのだが、意識を取り戻し病院で闘病していた。そして昨夜様態が急変して亡くなったらしい。彼女・ミチコさんは倒れる直前に用事で我が家を訪れている。いつものごとく父と冗談を言い合い大笑いして帰ったので、病気で倒れたことはずっと信じられない思いだった。
バスガイドの傍らで選挙のウグイスもかってでたので、我が父と同様、地元では誰もが知る存在だった。いつも気取らず、さっぱりとした性格に、私も彼女を身近に感じていたのである。最後に聞いたミチコさんの言葉が印象に残っている。「カネあんにゃ(父の愛称)、体大事にない!またない」。まだ58歳だった。ご冥福をお祈りいたします。
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