HERE TODAY DIARY Season2

　相変わらず余震が止まらない！昼過ぎにまた緊急地震速報がグワッグワッって鳴って、心臓が止まるかと思った。震度四だったので我が家の被害はなし。

　オレンジジュースが切れちゃったので、チャンの様子を見に行くがてら行ってみた。お店に着いたらガラス越しに彼がいてニコニコしながらこっちを見ている。あまりにも爽やかすぎて、腰が抜けたらしくフラフラのワタクシ。私が手伝っている避難所に持っていくという、おにぎりとインスタントのお味噌汁の配達の準備をしていた。各コンビニがローテーションで時々無償提供しているのだとか。
　お店は綺麗に元通りになっていた。ジュースジュースと彼に言ったら「一本だけあるわ良かったなあ」って持ってきてくれた。ジュースは一日一回しか届かないらしい。瓶のお酒や調味料は昨夜に補充したものの、またもや割れてしまったそうである。

　そんなこんなでどういうわけか、私の運転で物資を乗せて配達に行くことに！怖そうなオバサン店員も「いってらっしゃーい」と私たちを見送り出発助手席に座るチャンにドキドキした。横を見たら運転する私を写メ撮ってるし(笑)。「○○ちゃん、運転うまいじゃん」とご機嫌。徹夜だったとは思えないほど元気。
　避難所に着いたら彼はおばあちゃんに囲まれていた(笑)。「あんた、めんこい」と手を離さないおばあちゃんまでいた。モテモテ！(笑)帰り道もまた余震があり、お店が心配だから帰っぺって感じで、彼を送り届けた。久しぶりに会っていっぱい話せてキュンキュンした(笑)

　いやはや、またもや巨大余震が福島を襲った。あれから一か月かと思いながら今日を過ごしていたのに、夕方にはまたあの日を思わせる余震が起きた。震度五弱だった。家中ぐちゃぐちゃ。今回はライフラインは大丈夫だったが、地元の変電所で火花が出てたらしいから停電しているところがあるかもしれない。チィ姉は地震酔いに苦しみながら、葬儀の準備と家事に奔走。
　もう大きなのは来ないだろうと思って、昨日窓辺にワイルドストロベリーの植木鉢を戻したのに、ジャンプするように飛んで床に落下！また部屋が大変なことに。今回は本棚が倒れなかったけれど、食器がかなり割れている。明日、頑張って片付けよう。

　その夕方の余震が起きてからというもの、五分おきに震度三ぐらいの地震が続いている。一階にいると何とか耐えられるのだが、二階はかなり揺れるのでビクビクしている。ああ、なぜ地球は福島県をこうも虐めるのか…。

　チャンとは一時間後ぐらいに電話が来て無事を確認！お店はまたも商品が床に落ちてしまい、ガラスも二枚割れたという。彼に、もう頭にくる！神様にお説教したいって言ったら「アハハハ！元気が湧いてきたぞ。徹夜で片づけてやる」と言っていた(笑)。というわけで今、彼はお店を閉めて野郎三人を従えて散らばる商品と闘っているはず。せっかく商品が八割九割揃ったのに、震度六である。遂に私たちの駆け落ちのカウントダウンが始まったか(ないな福島好きだもん)
　この余震がなければ明日、一か月を乗りきったご褒美に二人で美味しいものを食べに行くことになっていた。やっと一息つけると喜んでいたのにガッカリである。

　福島県の四重苦(地震・津波・原発・風評被害)が解消されない限り、贅沢はしないし、心が晴れる日は来ないだろうと思う。県内は震災で失ったものがあまりにも多すぎるし、精神的にもきつい。だけど、みんな文句も言わず頑張って生きてる。東北人たるもの、負けてたまるか！





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