レン「それは星の良く見える夜でした…。
遠くの空に小さな…けれども私の心を惹き付けずにはいられない星を見つけました。

その星には1人の女の子がいました。

私はその子と友達になりたいと思い、手紙を出しました。
不思議なことに手紙はちゃんと届き、星の女の子からも返信が届きました。

それからはずっと「星の人」とのやり取りは続き、楽しい日々は続くものと思っていました。

同じように「星の人」と手紙をやり取りする人も増えて「星の人」も喜びました。


けれども…


ある日「星の人」から、こんな手紙が届きました。


「私の住むこの星はもうすぐ消えてしまいます」と…。

私は驚き、手紙を送ろうとしました。

しかし手紙は届かなくなっていました。

「星の人」と手紙をやり取りしていた他の人も同じでした…。

そこで皆が集まり、声を届けることにしました。

「ありがとう!」
「楽しかったよ!」

本当は皆が消えて欲しくなかったのですが、それでは「星の人」が泣いてしまうと思ったので感謝の言葉を送り続けました。

その日の星は霞が掛かり、まるで皆に泣き顔を見られないようにしているかのようでした。


数日後、星は消えてしまいました。

私は星と「星の人」を忘れないよう、私の大好きなお菓子の名前で覚えておくことにしました。

いつまでも、いつまでも忘れないように…。」