灼熱の太陽が照らす荒れ果てた大地。まばらに点在する木は細々としていて、少しの力で折れてしまいそう。
それでも自分達には行かなくてはいけないところがある。
赤く乾いた道を歩いていると、前と後ろに補助イスを付けた自転車が止まっていた。そういえば、3人乗りは認可されたんだっけ。
少し先に行くと、ペルー系の民族衣装を身につけた女性が道の端に集まり、談笑している。
もうしばらく歩くと、頭にターバンを巻いたインド系のおじさん達。
その先には蒼く輝く海。
BGMは『スピラーレ』。しかし1,2度しか聴いたことがないので何かの曲と混ざったよう。
あまりの嬉しさにくるくるくると踊っちゃう。
くるくるくるくる……
目が覚めると暖房の前でノートを散らかしたまま寝ていた。口の中はからから。
だから灼熱の太陽と水欲しさに海が出てきたのだと思う。
お粗末さまでした。