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妄想魂


「いいか、フィー。この男を殺るんだぞ」
薄暗い部屋に響く男の声。男の年齢は60がらみといったところか。黒がまばらに混じる白髪のてっぺんは薄くなっていた。顔は長い年月の苦労を物語るように深いシワが刻まれている。
部屋は薄暗い光を放つモニターと部屋あちこちにばらまかれたコード類で埋めつくされている。
男の前に立つ黒髪の少年は静かにひとつ頷いた。少年は腰まで届く長髪を後ろで1本に結び、獣の様に黄色く光る目で男を見つめる。
「この男だぞ、良いな?」
男は最後の確認というように、壮年の男性が映っているモニターに手に持っているペンで叩く。
少年は2,3秒モニターを見つめてから、再び静かに頷いた。
「よし、では行くんだ。期待しているぞ、フィー」
言葉とは裏腹にあまり期待をしていないような口調の台詞を合図に、少年はくるりと踵を返す。扉から出るときにちらりと後ろを向くと、男は机にかじりつき、何か他の作業に没頭しているようだった。



妄想の一部。九つ〜の冒頭あたりかな。このあとにアルが出てきます。

お粗末様でした。

とっさに一言

朝っぱらから非通知設定の電話がぁぁあ。
非通知では気が向かない限りでませんことよ。大抵無言なんですもの。


地元のイベントに参加しました。普段、非公開の施設を見せてくれるというので。そしたらテレビの取材がいました。嫌な予感もするので、逃げようとしたら捕まってしまいました。
インタビューなんか無理っすよ、いくらケーブルテレビといっても普段見慣れないような大きなカメラとマイクを向けられただけで頭の中は真っ白です。
しどろもどろもどろどろどろ。とっさに文が口から出てくる人って羨ましいです。
うな、死ぬかと思った。むしろマイク向けられている間、心臓が止まっていたと思う。

さて、口から心臓が出そうになったところで、人に覚えていてもらえるって嬉しいですね。一度会ったきり、一年以上会ってないというのに。
自分には人の顔を覚えられないという特技があるけど、できる限り覚えていこうと思いましただ。
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