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大藪春彦の世界

大藪春彦は今から12年以上前に亡くなったハードボイルド作家で、その著書「蘇える金狼」「汚れた英雄」「野獣死すべし」などは映画化されている。
彼の小説は30冊は繰り返し読んだ。わたしとしては、特に主人公にまつわる「食」についての表現から非常に影響を受けたものだ。彼の食の表現は絶妙。「ボロニアソーセージを1キロ平らげた後、レモンを丸かじりする」とか「卵10個とピーマン20個をフライパンで焼き、それらをゆっくりと胃に収める」とか「うどんのように切ってどんぶりに盛ってウニをまぶした生イカ」とか「頭の禿げたマスターがハムステーキを焼いてくれた」とか「ウォッカのビンを叩き折り干からびたドライソーセージをかじる」とか「鶏の丸焼きを3羽胃に収めた」とか「黒ビールとステーキを注文した。旺盛な食欲でそれらを胃に送り込む」とか。本当に食欲をそそり、機会があるごと実践したものだ。ウェイトトレーニングの結果と相俟ってわたしの肉体はおかげですごいことになったものだ。
いや、しかし。若い時の読書は、その後の人生に実に大きい影響を与えていくものだとしみじみ実感している。
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