ここにすごい食べ物がある。
それは「塩うに」。
塩うにとは、日本の三大珍味のうちの一つ。
三大珍味とは、「うに」、「このわた」、「からすみ」のことです。
そして、ここでいう「うに」とは、生うにのことではなく、うちの塩からとも言われる「塩うに」のことです。
福井県で作られる「越前雲丹」が古くからよく知られております。
この塩うに、どう作られるかと申しますと、まずバフンウニを割り、中身を取り出し、不純物を取り除き、さらに海水で洗い、ザルで水分を切って、塩をしいたござに乗せ、転がし、これでかなり水分がなくなります。
さらにこれに絶妙な塩加減で塩を振り、転がし混ぜ、陰干しして出来上がりです。
この画像のパックは70グラム物なのですが、この70グラムを作るために、バフンウニが70個以上使われるらしい。
ウニが70キレ、ということではなく、殻ごとのバフンウニが70個必要になるというのがすごい。
よって、値段も張る。
70グラムで3千数百円になります。
材料と手間を考えれば当然で、安いものです。高いけど。
でも安い。
高いけど安い(どっちなんじゃ(笑))
味がまたすごい。
濃厚、海の慈味がぶわーっと来る。ものすごい。
これをあつあつのごはんに乗せていただいてください。たまりません。口に含んだとたんに、藤岡弘、さんのように目を閉じてフォーーーッという深いため息とともに片手で拝みたくなる。
ツウの方は、わずかな塩うにをつまようじでチビチビなめながら日本酒をいただくらしい。
この気持ち、わかる。
とにかくすごい。
すごい食べ物です。
あなたにも差し上げたい。