あなたは「掃除の女性」にどんなイメージをお持ちですか。



「掃除の女性」とは、皆さんご承知の、駅とかビルとかで掃除をされている、淡いブルーとかの作業着を着た、それと同色の三角巾をされた、あの掃除の女性、いわゆる「掃除のおばさん」ですよ。


市原悦子さん主演の「家政婦は見た」の家政婦会社の、ちょっと世間ズレしたような経験豊富な方とか、あるいは機械的にトイレ掃除をされておられるとか、そうした女性をイメージされるのではないでしょうか。



ところが。



私の職場のビルにも、そうした女性、おばさんらがいらっしゃるのですが。

ここ3カ月くらい前かなぁ、ある掃除の女性が来たのです。


それがあなた、ものすごい美人なんですよ。


年の頃、40前かなぁ。

クールな、常識的な、ものすごい美人。

あの人に比べたら、私は北川景子や深田恭子でも色褪せて見える、いや、そんなレベルじゃないクールで上品で、それでいてあたたかい美人。

日本の掃除の女性では一番の美人でしょう。間違いなく。

いや、例えがおかしい。

掃除の女性でなくても、例えようがない美人なんですよ。

そんな掃除の女性が、3カ月ほど前、うちのビルにみえられたのです。



でも、いくら美人とはいえ、私にも常識がある。話しかけたりはしない。あいさつ以外には。

「おはようございます」とか、「おつかれさまです」とか、あるいは「今日も寒いですね」とか「昨日もここでお会いしましたね」とか。
けっこうバラエティに富む(笑)。

でも、あいさつの範囲。私にも常識がある。

でも、そうしたちょっとのあいさつも、私にはささやかな楽しみなのです。

そんな女性が、モップで廊下を拭いたり、トイレにしゃがみこんできれいにしたりしているんですよ。
妙なギャップがある。


どんないきさつで、そんな美人がビルの掃除をしているんだろう。
きっとご苦労されておられるんだろうなぁ。




で。



そうしたある日、私は驚きの場面に遭遇したのです。


彼女が、ビルを訪れた外国の方と、流暢な英語で話をしていたんですよ。まさに外国人の発音で。



どんな経歴の方なのだろう。



謎の女性。


さりげなく、遠くから今後も見守ろうと思っております。