今日の珈琲はイタリアンローストのマンデリン。
カップはロイヤルコペンハーゲンのフルレース。

ユーハイムのバウムクーヘンでお楽しみください



さて。私は晩ご飯後には珈琲を特別丁寧にドリップするんですよ。

珈琲はネルで淹れるときもあるしペーパーで淹れるときもある。
それぞれに味わい深いものがあるんです。


で、イタリアンローストの珈琲を丁寧に淹れた時には、珈琲の泡が宝石のようになるんですよ。


泡じたいは最初は「ふわっ」と柔らかく、泡というよりホイップクリームみたいに盛り上がるんですが、3回目の注湯の時あたりにそうしたきめ細かな泡の粒がふた回りほど膨らんで、それらが小さな小さなシャボン玉の集合体みたいになるんですよ。


で、これに目を近づけていくと、目の焦点がぼやけていくんですが、そのときに、玉の集合体は、それはそれはきれいな世界に見えるんです。


青や緑、紫、赤、様々な淡い光の玉の数々。それらの光が重なっていて。しかもそれらの色がだんだん変わっていって別の色になっていって、それがいっぱいあって、それはそれは夢のような美しい世界なんです。


そして珈琲粉はふつふつとささやいている。私に語りかけてきている。


そして、立ち上っている馥郁たる香り…



こうして夜、静かに珈琲を抽出するのが私はほんと楽しみなんです。