じっとしている。


ただじーっとしている。
カーテンの引かれた病室で。



病室でじっとしていると「ここでこうしていていいものか」と不安になる。
何か取り残されたような。


ただ、ここにこうしてじっとしていると、何かわるいものが私を探し回っていたとしても見つけられない、という安心感もある。


数年、あるいは十数年、数十年に一度とか、人を魔物が探しにくるという。

そうした時を察知できる場合、人はただ、戸を締め切った薄暗い小部屋で、戸口すべてに護符とか貼って、ただひたすら息をひそめ、時が過ぎ去るのをじっと待つのだ。


私も今はまものとかにちょっとでも目を付けられないように、ただひたすら病室でじっと息をひそめているのだ。



こうしてここ2日で3.2キロ体重をへらした。

塩を控え、食事前に水を飲み、野菜をよく噛んで食べ、炭水化物を控える、と。

あと睡眠。
睡眠は体重が落ちる。起きているときより落ちる。


さらにロト数字を眺めひたすら考える。



今は、旨い珈琲が飲みたいな。


残念なことは、ロト、予想しても購入できないこと。


これは残念だ。



そんな病室での話。