これからは守りの人生を送ろうと思う。


今回の手術を含む入院中、そして退院してからもずっとそう思っていた。


守りの人生。


体に関して、今から昔のようなモリモリの筋肉をした肉体になることはできない。
体力だって、低下していく中で、いかにその低下の坂をなだらかにしていくかを考えなければならない。

食べる量だって、腹5分目プラスごほうびみたいなデザートで、合計腹6分目がちょうどいい。

体を酷使しないなら、酷使に備えた量を食べる必要はない。

何かあったら更に3、4分目、追加して食べる余裕が残されているくらいがいい。


持ち物だって、今までさんざん買い物をしてきた。
身近にあるものでじゅうぶん暮らせるし、何かあっても手持ちの物でいくらでも工夫して暮らすことできる。



思えば、身の回りにはじゅうぶんすぎるほどのものがある。

でも今まで、更に何かを求め、たくわえ、しまいこんできたように思う。

持ち駒を使い切ってこなかった。生かしきってこなかった。

体についても、今ある状態を無視し、無理なことを重ねてきたように思う。

食べ物だって、よく噛んで食べてきただろうか。
ほんとうに味わって食べてきただろうか。感謝して食べてきただろうか。


考えればきりがないほどいろいろなものをたくわえ、とりこみ、そして反面、それらを使い切ってこなかった。楽しみきってこなかった。



これからは、そうしたたくわえたものをいとおしみ、いつくしみ、熟成させながら暮らしていきたいと思っている。



画像は今日、守りのスタイルで食べたハンバーグのめだま焼き&チェダーチーズトッピングです。