先回の記事で、どこからか「ニューキャッスルの辛来飯、カレーライスってそんなにおいしかったのですか」という空耳らしきものが聞こえてきたので、かつて味わった際の景色をアップしたいと思います。
これ。これですよ。
いい景色でしょう。
ぜいたく。味はこれがまた深いコク、旨味、辛味が渾然一体となった非常に味わい深いものがあるのです。
そして食した後の満足感、充実感、余韻がまたすばらしいのです。
お店に入るとおとうさん、おかあさんが「まいどー」とおっしゃってくださり、お店を出るときは「行ってらっしゃい」と見送ってくださる。
あのアットホームな、あたたかい、我が家のようなニューキャッスルの雰囲気を、今しみじみ思い出しているボスなのでした。
先週、東京で病院に行った直後に、今後の長期的減量を前にして、どうしても食べたかったものがあったのです。
それはステーキでも鮨でも鰻でもない、一皿の平凡な食べ物。
カレー。
銀座2丁目のニューキャッスルの「辛来飯」とも表現される、カレー。
いろいろ食べたい物の選択肢はあったけど、比べていっていきのこったのがこのニューキャッスルのカレーなのです。
動脈の解離で痛いおなかと左脚を我慢して行ったニューキャッスル…
でも。閉まっていたのです。休みではなく、お店自体が閉店だったのです。もう開かない閉店だったのです。
長い歴史が終わっていたのです。
私は非常に残念でした。
あの辛来飯はほんと、忘れられないおいしさでした。
もう一度だけゆっくりじっくり味わい、私の人生の大切な思い出として刻み込みたかったです。