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おばあさんの念

飲むのがもったいないアートな珈琲‥どうぞ

私は3年前、長期入院をしておりました。

病院では時々びっくりするようなことがありますよね。当時次のようなことがありました。ボスリバイバルシリーズ、2009年2月13日の記事でおくつろぎください。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

おばあさんの怨念の話…

おばあさんが‥そこに‥居んねんキャーーッ

というような話ではありません。

    怪 談

 おばあさんの情念キャーッ

昨日病院のロビーでゆったりとデスノートのLのように指立ててデミタスカップでコーヒーを堪能していた私、そっと近づいてきた看護師長に驚愕すべきことを尋ねられたのです。
思わず私、持ってたカップ落とすところでした。

師長:「お隣○号室の□□さんに付き添っているおばあさんを知ってますか」

わたし:「ああ、あのご高齢の、小柄なおばあさんですね。知ってますよ。こことか洗面所とかで会うたび親しく話していますよ」

師長:「病室でお会いすることは」

わたし:「それはないですねー」

師長:「実はボスさんの同室の△△さんから私(師長)にメモがあり、そのおばあさんがしょっちゅう部屋に入ってきて眠っているボスさんを悲しそうな目で、泣きながらじーっと見つめて帰るのだそうで、心配で困るので何とかした方がいいとの話なんですよ。ボスさん、心当たりありますか」

   !………!?

寝耳に水です。あのご高齢の、85歳をとうに過ぎたと思われるおばあさんが、あの白髪の小柄なちょっと腰の曲がったおばあさんが大胆にも、真っ昼間からまどろんでいる私のもとを訪れていたとは。

で、よだれをたらしておしりをピョコンと上げて眠りこけている私を淋しそうに、うらめしそうに見つめていたとは。しかも泣きながら(私の寝相の描写だけはフィクションです。ンナわけないでしょうピノキオじゃあるまいし。もープンプン)

知りませんでした。私、85過ぎのおばあさんを泣かせていたんですね。ニクイねこのー、ド根性ガエル!(古っ)

冗談は別としてただの話ではありません。私、おばあさんの恋心を掻き立てるようなことをしたでしょうか。85の恋心を。

まてよ、以前ある本に載ってたけど、ある取材の方が里山のご高齢のおばあさんに向かって失礼なことにこんなこと尋ねたそうなんですってよ奥さん(またか)

「あなたに愛欲はありますか」と。

そしたらそのおばあさん、黙って囲炉裏の灰の中から赤い熾火(炭火のかけら)を掘り起こしたというんですって。

で、それを見た取材者は「灰のように見えても深いところに情念は燃え続けているのだ」と感嘆したらしい(民明書房刊「女の情念その愛と憎しみ」より)(これはウソです)

まあ、私はこの解釈、単におばあさんがモジモジして灰をいじっていただけだと思うのですが、いずれにいたしましても女性の情念は灰になっても残る‥そんな話があることが脳裏に思い浮かんだわけです。

皆さん、私はこれからそのおばあさんとどう付き合って行ったらいいのでしょうか。いや、付き合うというのはその〜あれですよ、お付き合いするとかそんなことじゃなく、ま、おばあさんにはやはり90近くのツレがいることだし‥やっぱいくら愛に年齢差はないといっても‥あの‥私の青春とかはどうなるのかなと…悶々と考えてた時に看護師長から一報が入りました。

「ボスさん、あのおばあさん、目が悪くて病室間違えていたんですって。ホラ、おばあさん涙目でしょいつも。視力がすごく低いんですって。で、隣の病室のお連れさんと同じ位置にベッドがあるボスさんのこと“あれ違うかな”とよく見てたらしいのよ」

そっかー‥そうだったのかーな〜んだアッハハハハハ
おばあさんが夜中に潜入してきたらどうしよう‥どう傷つけずにお断りしよう‥と、そこまでシミュレーションしてた私はいったい‥

低血糖すぎます!!!(ということにしてください)
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