ジョニ黒でくつろいでいる。
いつもはウイスキー、ストレートで飲むのですが、ときどきホットミルクにたっぷり入れて、ハチミツを溶かし、物思いにふけりながらゆっくりいただくのです。
ホットミルクにお酒を入れるのは、わたせせいぞうさんのハートカクテルという美しいコミックシリーズの中で知った飲み方。
その中では、ホットミルクにラム酒を入れた「ホットラムカウ」という飲み方、飲み物として出ていたのです。
確か、ジェシーの店で出していたと思う。
わたせせいぞうさんのコミックを愛読するようになってから、ホットラムカウは、私のお気に入りの飲み物になった。
ニューオータニのとあるバーでも、しょっちゅうオーダーし、楽しんでいる。
自宅ではウイスキーを使ってホットウイスキーカウ、といったところか。
一週間前、仕事で、かなり大きなプロジェクトを完遂させた。
数ヵ月前からの懸案で、当初、「これ、できるのかな、これをやれれば一種の天才だな、できっこない」と思っていた仕事。
タイムリミットは1月中、というもので、当時、「1月末、私はどんな気持ちでいるのだろう・・」と悲観的に考えていたのだけれど、その仕事も、完璧な成果で成し遂げた今、なぜだか非常に冷めている私なのです。
「できて当たり前」という気持ちになっている。
昔から、何かいいこと、すばらしいことがあっても、はしゃがないようにしてきた私だった。
いいことがあって、はしゃぐと、何かわるいものがうらやましがって、わるいものをもってくるような気がしていた。
じっさいそうしたことがたびたびあって、いつしか私を、何かあってもはしゃがせない人間にしてしまったのだと思う。
だから、私はいいことがあってもはしゃがない。
自分を褒めることも、ない。
この先、いつか、自分自身を「よくやった」と褒められることがあるのだろうか。