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ウニが好き

ギャグみたいな題名ですが。


私は以前、このブログで「ボスの好きな食べ物シリーズ」というシリーズ物を書いていたのですが、その37回目に、「ウニ」について書いていたのですが。


ウニ嫌いの方にはわるいのですが、私はほんと、ウニが大好きなんですよね。


地球最後の日、というのが来るとしたら、私は、母親の作るエガイ(イガイ。ムール貝の仲間)の味噌汁に加え、あとウニ、箱ウニ10箱くらい、胸やけしてもいいから存分に食べて迎えたい。それくらいウニが好き。


小学生の頃はウニ、海そのものの味がしてきらいだったのに、今ではこれほど大好きなものになっている。
不思議なものだ。


画像のウニは、10切れで千円、だから、一切れ、ティースプーンでほんの一すくいで百円なのですが、これ、高いと見るか安いと見るかといえば、私は安い、としたい。


私は、子どものころから海で素潜りして知っているけど、いざ、海に行き、海に潜り、ウニをとり、殻を割り、ウニの中身をすくい、洗い、溶けない処理をして箱にきれいに並べて・・という一連の作業を考えると、陸地にいながらスーパーで鼻歌を歌いながらこのウニ手に入るんですよ。何の危険を冒すことなく。
それを考えたら、ほんと安いものです。


そんな子どもの頃まで思いを馳せて、ゆっくりいただくウニは、やはり至福の味わいなのです。

メッツでエールを

「ボースさん・・・」

彼女に声をかけられた。


大規模百貨店の駐車場。


彼女、何かふらふらしている。

彼女は私の業務に関係する支社の方で、先程まで近くの会場で行われた支社統合の調印式で一緒だった方。
調印式では祝賀会もあったけど、飲酒してなかったはずだ。

でもふらふらしている。


「どうしたの?、大丈夫?」

私が聞くと、連日多忙で疲れがたまっていて大変だという。

「ほんと、疲れがたまっている感じだよ。仕事は騒ぎながら、周囲にグチったり助けを求めたりしてやった方がいいよ。」

私は言ったが、彼女は「はい・・でも、むだだと思う・・周囲は助けてくれないんです」と答えた。


その後、私はいろいろ彼女を励まそうと試みた。

でも、元気がなかった。

ほんとに疲労困憊といった感じだった。

私の目の前40センチにいる彼女はとても、とても小さく見えた。

何か、とてもかわいそうに見えた。


「ボスさん、何かあったら頼みます・・」彼女は言った。


「えーっ、大丈夫だよー、とにかく、気持ちをしっかり持って、何かあったら言ってよ」


私はなぜかしら手をさしのべて、彼女と握手をした。
パワーを込めるように。



彼女と別れ、駐車場から出て、なにかむしょうにまた気になって、車をとめ、振り返った。

彼女の車はあるはずがないけど、気になって。


やっぱりなかった。


車の横に販売機があった。

私はメッツのグレープを買い、車に戻った。


彼女が元気になるように、エールを送るようにメッツを開けた。


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